脱皮のとき
「梅雨の晴れ間に…」 芒種 と触れた前回のブログから2週間たち
いよいよ今年も 一年のうちで一番昼間の長い
光の多い 夏至 を迎えようとしています
あのとき4枚の写真のうちの3番目に登場した この素焼きのマスクも
この2週間のうちに 大きく姿を変えました

数日 まさに梅雨らしい じとじと雨が降り続き
その沁み入るような湿り気と 自らの重みとで
ずずず… と崩れつつあったのです
そして そんな雨が続いたのちの つかの間の晴れた日に
これ幸いと ベランダで布団を干したり 洗った寝具を干したりしていたら
…ふと サンダル履きの足が触れたのでしょうか…

なんとなく柔らかな衝撃に ハッ と気づくと…
脆くも あっけなく崩れ去ったあとでした
崩れたあとも 肌合いの明るい色を呈していた欠片には 陽が射している
まるでこのマスクが 光を呼んでいたみたい
不思議なことに あまり悲しくならなかった

さらに数日たって 観てみると
土気のないベランダでも すでに風化が始まっている
こうして細かい乾いた土の粉となって 風に乗り…
土より出づるものは いずれ何処かで 土に還るのですね
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今回のブログの更新が ちょうど引っ越してから半年にあたる日
引っ越し当日も ブログの更新日で 前夜のうちに原稿を用意しておいたのだった…
やはり冬至を迎える直前だった
引っ越して 寒かった冬を新居に引きこもるように過ごし
春の嵐のような荒れ模様も味わって
ようやく今 新しい季節にむかう準備が整いつつある…
脱皮のとき という合図なのかもしれない
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ちょうどコンピュータの環境も新しくしたばかり
データの移行に明け暮れながら そんなことを思っていたら
昨夏 このマスクを 野焼きで焼き上げたときの
炎のなかから生まれたてホヤホヤ の写真が出てきました
惜別の記念に こちらにアップします
この半年 引っ越しという物理的な環境の変化から 内面の脱皮のときまで
陰になり 日向になり 伴走してくれて
マスクよ どうもありがとう

